自律訓練法 睡眠について7
『睡眠について』シリーズ、続けて書いて直ぐに終わるはずだったが、鬱なりに色々とアクシデントがあって、そちらを書いて寄り道ばかり。今日で漸く最終回。『睡眠の為の11箇条』の最後の項目、「自律訓練法」について書く。
自律訓練法は効果あり
効果について
以下の睡眠グラフが示す通り、めちゃくちゃ効果ある。
自分は「双極性障害に自律訓練法は全く効果ない」と主治医に言われてがっくりしたが、「睡眠前のリラックス効果はある。第2段階までで充分」との言葉を得て、第2段階までを行なっている。
毎晩ベッドに入ると、すぐに自律訓練法を行なう。上のグラフでは速攻で「深い睡眠」に入っているのが分かる。
呼吸・心拍共にゆったりとし、安らかな気分になる。
抜重して体は軽く、血液が末端まで行き渡って、ぽかぽかと心地よい。冷え性の人は試してみる価値がある。
自律訓練法のやり方
検索サイト?として一般的なWikiにある様に、7つの段階(「公式」という)から構成される。
自分は上に記載したように、第2段階の温感感知「手足が暖かい」までを行なっている。主治医が言った通りに、ここまでで良いとする精神科医はそれなりにいる様だ。
7つも公式があると、最初の取り掛かりに躊躇ってしまいそうだが、「身体が重たい」「手足が暖かい」の2つだけなら、覚えやすいし、やりやすいのではないだろうか。寝るのが目的だから消去作法も必要ない。
自律訓練法との出会い
自律訓練法を知ったのは、精神疾患とはまだ縁もゆかりもない大学1年の時だ。
体験もした覚えがあるが、どちらかというと試験対策で「自律訓練法」という単語を覚えたという方が近い。
実際に行なう様になったのは、入社研修で「メンタルヘルス」として講習を受けてからだ。この時も第2段階まででよいとされた。
研修の際には「α波が出る音楽」がバックミュージックとして流れていたが、自分には安らぎどころか、なんだがぞわぞわして気が散った。講師にその事を告げたら「音楽をやっていたり、音に敏感な人はかけない方がよい」とのことだったので、以来自分はバックミュージックはかけずに行なう。「安眠に誘う音楽」とやらも、自分には不協和音でしかない。
この研修講師はマインドフルネスを提唱しており、「自律訓練法を行う事で、なりたい自分になれる」という事が主題であった(いかにも新人向けの入社研修らしい(苦笑)。自律訓練法の第2段階に進んだ後、「理想の自分」を思い描く事で、実現するという事だった。講師によれば、「ゴルフでホールインワンする自分」を自律訓練法の度に思い描いたお陰で、実際にホールインワン出来たのだそうだ。それなら自分は「宝くじに高額当選する」を毎晩描くのだが……
まぁ最後の御説は置いておいて、「いつでもどこでも深く眠れる。短時間で身体の疲れが取れる」という事が響いて、それから毎晩実施する様になった。
基本は呼吸
最初は「身体が地球の重力で重たい」と先ず、言い聞かせ抜重する。次に「左手が暖かい」と言い聞かせ(利き手から行うらしい)、暖かくなったら(本当に暖かくなる)、次に右手。左腕右腕。右足左足……という順番で、かなり時間が掛かるが、慣れると、抜重と温感は一度に出来る様になる。因みに、精神疾患の状態が悪いと、時間がかかる。だから、自分の状態の指標にもなる。
最初に深呼吸をするのだが、上手くいけば深呼吸によって、身体は温まる。深呼吸で酸素が身体の隅々まで行き渡り、血流がよくなるからだと思うが、これを活かせば、直ぐに第2段階に入れる。
それぐらい呼吸が大事という事だ。
だから、自分は自律訓練法もある種の呼吸法だと思っている。
欠点
呼吸や身体に意識が向き過ぎて、目が冴える事がある。
上に上げた睡眠グラフを見て貰うと分かるが、自律訓練法中は深い睡眠レベルに到達しているのに、やめた途端覚醒している。
自律訓練法は瞑想に似ている。瞑想は睡眠とは全く別物で、脳は活発に動いている状態だ(ヨガインストラクター談)。
一般人は横になって瞑想を行うと、寝入ってしまう。だから横になって瞑想している涅槃像が1番難しく、位が高いのだそうだ。
そう、普通は横になって呼吸が落ち着けば寝てしまう。
だが不眠状態は大体脳が活発だ。不安だったり、焦りだったり、想像したり……
自律訓練法で擬似的な深い眠りの状態から、そのまま眠りに移行出来れば言う事は無いのに……
本日の落ち処
自律訓練法は入眠に効果的
不安や焦りは捨て去ろう
自律訓練法を行うと、自分の状態がよく分かる
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇
昨晩はルネスタ2mgでよかった。このままいけば良いのだが。
加味逍遥散料は夕食前のみ。白虎加人参湯は食前に3服。
(薬の自己調整許可あり)
2019(平成31)年2月12日(火)
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