思い立ったが吉日 鬱からの脱却1日目
小さくも 思い立つ時 動くなら
未来(さき)へ大きな歩みなるべし
まだ鬱だが、完全引きこもりから多少快復。忘れぬうちに、どういう感覚で快復の道を辿ったか、今後の参考の為に記録しておく。
思い立った時を逃さず、行動する
「気になる」感覚
10月に入って2ヶ月余り、冬眠症併発の大鬱で引きこもり。
24時間×50日程、ただベッドに横になっているだけ。
脳は最低限の生命活動以外全く機能しないし、頭も働かない。
風呂に入っていない汚い身体も気にならない。臭いも分からない。起き上がるどころか、寝返りを打とうという気すら湧かない。
そんな毎日。
ふと顔を触ったら、指がヒゲに当たる。
何だか気になって、2日か3日かずっとヒゲを触っていた。
すると、鼻毛も鼻から飛び出ている事に気づいた。
「抜きたい」欲求
自分は、ヒゲ濃い体質だ。
太く濃いヒゲと鼻毛。
気になりだしたら、「抜きたい」とそればかりが頭の中を廻る。
剃るという選択肢もあるが、剃るとすぐ生えてくるし、鼻毛は髭剃りではダメ。抜いた方が、この後生えるまで時間が稼げる。
よし抜こう!
もう1分も待ってられない。今すぐに。
「行動」に移す
自室に毛抜きは無い。
毛抜きはドアを開けて、廊下をうねうねと歩いて、台所とダイニングとリビングを抜けた、その先の部屋に有る。
この2ヶ月、トイレと台所以外行っていない自分には、遠い場所。
家族にもまだ会いたく無い。
今は昼間だ。耳を澄ましても家の中は静かだ。誰も居ない。
今しかない。ぼやぼやして、家族が帰ってきたらヒゲは抜けない。そうなったらこの「気になる」思いはますます高まり、ストレスフルになる。
意を決してガバリと起き上がり、その勢いで目的の部屋に向かう。
爪切り・鼻毛ハサミ・ヒゲ抜きの衛生セットに辿り着き、その場にある鏡を睨みながら、立ったままヒゲを抜いた。
2ヶ月間、何の刺激も受けていない皮膚は、引っ張られたその痛みや触感が脳に響く。
達成感と集中の効果
ヒゲを抜き、鼻毛も処理した後は、また自室に戻り、ベッドに横になる。
つるつるの口周り。久しぶりに感じる満足感と達成感。
この日やったのはたったこれだけだが、2ヶ月全く何もしなかったのだ。
自分の意思で、動けた意味は大きい。
この2日後ぐらいに、受診再開出来た。
これは、ヒゲ抜きが出来た事の効果でもあると考えている。
「ヒゲを抜く」のは「剃る」よりも、脳や指の働きが大きく、集中力が必要だ。
「集中する」事は、精神疾患には良い効果があるらしい(入院時の主治医談)。
集中する事で、脳の働きが活発になる。
集中するのに簡単な方法としては、お香を焚く・コーヒーを淹れる(インスタントではない)というものも有効だ。集中の効果については、後日改めて書きたい。
兎に角、「ヒゲ抜き」が大鬱から一歩歩み出す切っ掛けになった意味は大きく重要だ。
本日の落ち処
思い立った事から、始める。
動きだしたら考えない。うだうだ考えだすと、また行動出来なくなるからだ。
気になる感覚を大切に。
思い立った時に行動すべし。そこから快復が始まる
◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇
昨晩は自律訓練法の後、覚醒してしまったが、焦りが無くて良かった。
「揺らぎ」を感じたので加味逍遥散料は朝夕食前に服用。この感覚が大切。
白虎加人参湯とデジレル・ドグマチール・セロクエルは処方通り。
(薬の自己調整許可あり)
2019(平成31)年2月13日(水)
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