どうせ此の世は偽りばかり

双極性II型+対人恐怖症で引きこもりの「足掻き」徒然

夢現の狭間で 睡眠について 4

睡眠の悩みは深い

今朝起きたら、空は暗く激しい雨が降っていた。

風も強く、窓を叩く様な風切音がする。

今日は大鬱に突入した際、不調法やらかした職場への手紙の投函と、分別した資源ごみを出しにスーパーに行くつもりだったのに。こんな激しい雨風で寒い中では、外出出来ない。恨めしい。せっかく少しづつ行動が広がって、鬱から上り調子なのに。なんて呟きながら一応窓を開けて確認する。寒い。こんな寒さで雨風の中出かけたら、鬱悪化させかねない。それにしても、今日も昨日の様に、起きたのだが眠い。なんだかまたベッドに横になり、激しい風の音を聞く。「風の音に寒さを感じるなあ」と考えながら、瞼を閉じた。

これ、全部夢。

実際は全く起きる事なく、只管寝ている。今日は快晴で、暖かい。陽の光も眩しい。

夢遊状態

自分は寝ていて、起きる所から始まる妙にリアルな夢を見ることがある。気温や湿度も感じるし、窓を開けた感覚もある。夢では「実際起きている」ので「起きよう」とする訳はなく、過眠となる。余りにハッキリした五感の感覚もあるので、かなり混乱する。自分の認識は「起きて、何かしら行動した後、また寝た」のだが、実際は一切起きていない。この夢がなぜ問題かというと「寝て終わる」という事だ。だから実際起きても、夢という認識がなく、時間は続いている様に錯覚する。自分にとって「夢での行動」は「実際にしたこと」で、言わば「起きたら、少し未来に来た状態」といったところか。

今回の様に短いものもあるが「仕事に行った」という長い夢の時もあり、夢が長いほど過眠も長く、混乱が激しい。記憶の混濁といった感じが強く、「自分はおかしくなった(疾病である事とは別に)」と強烈な不安感に襲われる。主治医もこういった夢を見た言えば、カルテに打ち込んでいるので、精神医学的にも重要な症態ではないかと思う。正に「夢か現か判らない」状態だ。

社会生活にも影響する。

過去一番困ったのは「仕事に行った」「職場に欠勤の連絡をした」という仕事に関わるもので、勿論信頼を損なう。実際は仕事に行ってはいないし、電話もかけてなどいない。

大鬱までいかない鬱期の睡眠サイクル

夢だか現実だか自分では判別出来ない夢は、大鬱にまで至らない鬱へ落下中に見るので、自分は結構びびっている。今まで「大鬱」ばかり書いてきたが、冬眠症を併発しない「鬱」だって沢山経験している。睡眠サイクルも似ているが、微妙に違う。

鬱期(冬眠症なし)の睡眠サイクル

①不眠

    ↓徐々に睡眠時間が長化

    ↓   ← ここで「夢遊?状態」散見

②過眠 ※1番鬱が深い

   ↓

③結構な不眠

   ↓             (完徹しても1日程度)

⑤焦りの強い不眠

   ↓             (この期間が長い)

⑥焦りの無い不眠

冬眠症併発する大鬱期の睡眠サイクルとの大きな違いは、下記の感じか。

  •  ①不眠から②過眠へは徐々に睡眠時間が長くなって移行する
  •  ②過眠少し手前で「夢遊病」を散見する
  •  ③「結構な不眠」とは完徹しても1日程度で、頭が冴えわたる感じは無い
  •  不過眠状態が無い

(大鬱の睡眠サイクルはこちら『鬱期の睡眠サイクル 』)

それ以外、鬱の辛さや苦しさは変わらない。大鬱だろうが鬱だろうが、鬱は全て辛い

自分がびびっているのは「夢遊状態」は鬱悪化中のみにみられるからだ。大鬱がある際には不思議なことにみられない。過眠から不眠へ移る際にも見られない。あくまでも「悪化の過程」で見られるので、「鬱」を登り切る前に「鬱に落下する」のではと不安なのだ。

子供の夢遊病

子供時分は夢遊病呈を示す子が割合多いらしい。成長過程とともに、消滅するので心配は要らない。

自分はこの夢遊病が小学低学年まで多かったそうだ。

夜に起きてきて、母が話しかけたら普通に応対はする。箪笥を開けて、タオルだか何だかを取り出して、自分の机へ向かい、また寝る。というパターンが多かったそうだ。「どうしたの?」と訊かれると「明日学校にタオル持っていかなくてはならないんだ」だとか受け答えしていたらしい。教員経験のある母は「成長期特有の夢遊病」だと考え、特に騒がれることも無く、一応次の日に昨夜の事を訊かれるぐらいだった。(→此方にも記載あり『睡眠時遊行症 - Wikipedia』)

子供の脳は発達途上にあり、未熟だから「夢遊病」が起こりやすいとするならば、やはり「脳」が関係している。自分の脳は鬱になり、何処か欠けたのだろうか?欠けたものは戻らないのだろうか?

大人の夢遊病

睡眠の中にいながら「自分は過度の不眠症で、もう4日も全く寝ていない」という寝言?繰言?をいう患者にあったことがある。入院中、夜中に中途覚醒し、追加薬を貰うためにナースステーションに行ったら、その患者に話しかけられたのだ。対人恐怖症の自分は、その患者に相対はしなかったが「眠れないの辛いですよね」みたいな会話をした。後日看護士に「あの患者の言葉を鵜呑みにしない様に。会話しないように」と注意を受け、その患者が「夢遊病である」と知った。彼は眠剤は必要としない、健康睡眠らしい。ただ、夜中に「自分は不眠症患者だ」と言って、起き上がって徘徊する。なんという病名か訊かなかったが、彼の内心はどうなっているのだろう?

不眠症だ」という思いは辛く苦しいものだが、実際は彼にはなんの実害も問題もない。彼は夢を見ながら苦しんでいるのだろうか?何故、そんな辛い不眠症の夢を見続けるのか?

夢の中でまで不眠で苦しむなんて、考えるだに辛過ぎる。

夢現の狭間ですら、悩みは深く世知辛い

不眠も過眠も、睡眠の悩みは深く重く、尽きない

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※黄文字が夢遊状態なのかどうか?覚醒してないので、全くわからない……
昨夜ルネスタ2mg、ベルソムラ5mg。追加はルネスタ1mg。追加した途端に覚醒続くなんて、救いがなさすぎる。

明日の診察では漢方薬2種類一緒に服用してよいか、訊くのを忘れないように。

        (薬の自己調整許可あり)

          2019(平成31)年1月24日(木)

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