どうせ此の世は偽りばかり

双極性II型+対人恐怖症で引きこもりの「足掻き」徒然

1人では生きてゆけない

理解者がいるから生きてゆける

 

4ヶ月ぶりにツレと話した

 

去年の9月から自分はダウナーに突入した。まだ鬱期でなくても「鬱になりつつある」事が明確に意識出来る自分は、それを避ける事にだけ心が向かい、家族とすら話す努力に目が向かない。安定時ですら人見知りの自分は、鬱期になると家族に対してすら極度な対人恐怖症を引起こし、顔すら見ない。

完全に「鬱期」に突入すると、彼らの起こす生活音すら自分を脅かす存在でしかない

以前のブログでも言及した(『泣きっ面に蜂 ガスは止まるわ瞼は腫れる:』)「食事を共に出来そうだ」という事は前もって自分からの申告制だし、自分にとって「自室から出る」事と「家族と会話する」という事は全く別物だ。腫れた瞼の事すら明確に「誰に対して訊く」というより、ほぼ独り言のそれに家族が「話しかける訳ではない」体を装ってあらぬ方向へ言葉を放る。というひどく曲解で第三者からみたら理解不能な方法で行われている。

 

ツレは自分よりも自分の事を分かってくれている。

 

それでも接触出来ないのが、対人恐怖症というやつだ。

何となく「話かけてみるか」と浮かんだ時に、思考を止めてただ話かけた。

「調子はどう?」

 

いや「問われるのはお前だろう?」

とツッこむ事も無く、当たり前の様にツレは答える。

「良くはないね」

 

ここで突っ込まれていたら、自分はまた交流を遮断し、1人鬱の世界に籠っただろう。だがツレは自分の症状の癖なんかを熟知しており、自然な態度で受け入れてくれる。

こうした始まった9月以来4ヶ月ぶりの夫婦の会話は、遮断されていた時間など無かったかと錯覚する程だ。

 

ガス止まって、参ったね。

オール電化も台風が来たらよく使えないって聞いてたけど、オールガス化も問題だね。ライフラインはやっぱ電気とガス両方ないとダメだね。

年末寒波でめちゃ寒いのにね。

自分、歩行困難になってさ~。

自分は帯状疱疹になったよ。  え?また?   いやいや大学の頃のやつは水疱瘡だから。

そっか~。あの時看病して平気だったのは水疱瘡に罹って免疫あったからなんだね。

 

などと、ぎこちなさは微塵も無く、話が止まらない。

自分が大鬱で引き篭もっている間にツレが帯状疱疹で苦しんでいたなんて初めて知るが、別にツレは恨む風でも恩着せがましい風もなく朝晩の会話の様にして話す。その姿勢に救われる。

もし、ツレがそこで何かしら「自分に負い目を感じさせる」様に話したなら、確実に自分はまた自己嫌悪で鬱に逆行してしまう。自分が鬱であった事と、ツレが帯状疱疹に罹患した事は関係ない事なのだと、暗に示してくれるその優しさで自分は前に進んでいける。

甘えている。指摘されずとも。そんなの自分が一番分かっている。

 

ガス器具交換の26万どうするよ?

交換しない選択肢ないしね~

あ~あ、家計はただでさえやっていけないのにね~

 

と言っても、決してこちらが「働けなくなった」事を責める訳でも、心底悲嘆するでもない。

ただ「今有る事実」を愚痴って、2人で共有しているだけ。

 

勿論自分はツレが知らぬうちに帯状疱疹に苦しんだ事をこころにインプットするし、他の一緒に時間を過ごしているのに知らなかった事実を心に記述する。そこで自分が何も出来ずにいた事も忘れず。

 

話す内容は悲惨な話題ばかりだが、2人何だか楽しい話をしている様だ。

声も明るいし、話は尽きない。

「そうそう…」「そういえばさ……」

 

自分は気持が明るくなっていくのを感じる。

鬱期から少しずつでも着実に上がって行くのを感じる。

あんなに、話かけるのを躊躇していたのが不思議な程だ。

 

ツレは自分に何も求めず、ただ「今の在るが儘の自分」を受け入れてくれる。

それだけで、こんなに未来が明るい。

 

理解者が家族とは限らない。

理解者が外にいる場合、もしかすると「会う為に外に出る」という気がしてくるのかもしれない。

それはそれで、引きこもらずに済むのかもしれない。

だが、引きこもりで対人恐怖症の自分には、ツレが第一の理解者で有ることに助けられている。理解者に会う為に外出するなど、メリットが分かりきっていても、自分には超えねばならない大きな壁が幾重にも重なっていて、超える気力が枯渇する。

 

理解者の存在の大きさは、精神疾患だろうが身体的疾病だろうが変わらないだろう。

癌で苦しむ人にも理解者がいる事で即物的にも心理的にも救われる事は多いだろう。

そう考えれば人はやはり1人では生きていけない存在のかもしれない。

 

理解者がいるから、闇の中に光がみえる。

ツレがいるから、生きてゆける。

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データ上の「寝付いてからのいきなりの睡眠」は確実に眠っていない。

ちょっとデータ見ていて気になったので、意識していた。呼吸が安定し、気分はかなり落ち着いていたので、それがアプリでは「入眠」と判断されたのだろう。

何より起床前の睡眠グラフが「正常?の睡眠の起床パターン」に似通っている気がする。良い傾向だ。

ネスタ2mgとベルソムラ半錠で決まりだな。

            2019(平成31)年1月2日(水)

久しぶりに結構日本酒呑んだので眠りそうだ

窓に反射する夕陽が綺麗だ