泣きっ面に蜂 ガスは止まるわ瞼は腫れる
リスク回避 ライフラインの一極化は危険
昨夜、家のガス器具が甲高くも気の抜ける様な警告音を鳴らし、使用不可能になった。
台所でお湯も出ない、当然洗面台でも出ない、風呂も入れられない。
何より我が家は暖房もガスを使用しているので、暖房すらできない。
器具に表示されているエラーメッセージと思しき数字を記録し、此処10年は手に取られていない取扱説明書を引っ張り出し、器具が動かなくなった際のリカバリー方法に従って外のメーターでリセットしたが、うんともすんとも動かない。
今は「年末寒波」襲来真っ只中。
部屋はどんどん寒くなる。
何より今は年末だ。
世間一般には年末年始は休みだ。
もしかすると、年越し7日頃までガスが使えなく寒く不便な生活か!
余計に不安は煽られる
「ガスが使えなくなったらここに連絡」と表示されている電話番号へかけ、状況等説明すると「ここはガス漏れ対応の連絡先なので、部署が違う」との事、3回程教えられる連絡先にかけ直し、漸く対応部署から連絡がきた。
たらい回しな感じでなく、どの部署からも「明日の朝には対応可能」とこちらの不安を見越した言葉かけがあったお陰で、不安はかなり軽減し、家族一同冷静になれた。
流石はライフラインの会社だ。
どの部署のどの社員も適切な対応だった。
今からでもすぐに出張して来てくれるそうだが、そうなると部品等がない。
一晩位なら我慢も出来る。
明日朝9時には訪問してくれると聞き、安堵した。
昨晩は3カ月振の家族揃っての夕食だった。
大鬱から家族との接触すらも絶ってきた自分の回復の兆しを、皆喜んでくれて豪華な食事が用意されていた。
そこにミソがついたのだ。
家族はこの事で、また自分が鬱拗らせるのではと心配したろうし、正直自分も水を差された気分だった。
「こういう時にこんな事態になるのは自分らしい」
「また状態逆戻り(鬱状態悪化)か・・・」
と思ってしまう。
それに何より以前にも書いたが
寒くなると冬眠症を併発しやすい。
実際怠い様な眠い様な、目蓋が落ちてくる様な感じがする。
どうせ風呂も無く、暖房もないなら普通の人でも「寝るしかない」と考えるのではなかろうか。
そう「鬱が悪化しているのではない。誰でもこんな夜は布団に入ろうと思いがちだ」
と自分に鬱逆戻りしないように自己弁護の様な言い聞かせをしつつ、重い瞼に何気なく触れたらおかしい。
瞼が弛んだ様な感触がする。
急いで鏡で確認すると目蓋が二重三重にも赤く爛れた袋になって、睫毛の上から目に垂れている。幽霊のお岩さんの目の様だ。それも両眼とも。
「なんじゃこりゃ~~!」
家族に訊くと、夕方から少し赤い様な気はしていたが、どうやらガスが止まるドタバタの間に急に悪化したらしい。
思い返してみると、ここ最近はPM2.5注意報が発令されていた。
自分はPM2.5アレルギーだ。
ずっと自室に籠っていた間は症状のでようがないが、ここ2、3日はリハビリ外出しだしていた。
それで罹患したのだろう。
皮膚科に行こうにも、夜である事に加えて何より年末だ。
年末年始は休診だ。
かと言って、救急病院へ行く程のことだろうか。
泣きっ面に蜂とはこの事だ!
手持ちの医師処方によるステロイド薬剤を塗る。
瞼という薄く粘膜に近い部分なので、3種類持つステロイド剤の内、1番弱いものを使用する。
寒い。瞼は爛れる。
鬱状態悪化しても仕方ないじゃないか!
睡眠障害とは眠気がする=すぐ眠れる
という訳ではない。
眠気はするのに眠れない という地獄だ。
ここまで状況が揃ったので、ルネスタは最初から2mg服用した。
こんな最悪な状態から早く逃げ出したかった。
朝、気分は最悪だった。
このまま過眠状態→超過眠 のループに入ってしまう感覚がしたし、それに逆らう気力はない。
だが、暖房機器の点検の為にガス会社の人が部屋に入る必要があり、点検できる様にせめて器具まで辿り着け、器具周辺が見れる様にしておく必要がある。
故に家族に腕掴まれ挙げられ、強制的に起こされた。
それがなかったら、きっと自分はあのままもしかすると冬眠状態まで突入したかもしれない。
そんなこんなで、ガス会社の人に見てもらうと、
大元の給湯器具の老朽化(築17年)だそうで、取替えなければ使えない。
年末年始でメーカーが休みなので発注も年始7日からしか出来ない。
それから取付等考えれば、正常に使えるには2週間程かかる。
その間は「家でガス使用一箇所だけ、かつ最小パワーのみ」という事だった。
「ガス使用一箇所」というのは
風呂なら風呂だけ。台所で使用するなら風呂も洗面台も使えず、当然各部屋の暖房も使えない。
我が家は各部屋の暖房は全てガスだ。
電気もガス会社で買っている。
オールガス化住宅だ。
我が家のライフラインはガスと水道だけだ!
これは脆弱すぎる!
リスク管理的に問題ありすぎだ!
今回、ガスレンジ台と電気として使用している部分は影響がないことは助かった。
だが、風呂には家族皆集中して入り(その間どの部屋も暖房無し)
家族全員リビング一室に集まり、ガスヒーター一台のみの暖房に各々湯たんぽ抱えて身を寄せ合い、
食事の準備が始まったら寒さに震える。
もし、二箇所同時使用したら「全く使えなくなる」のだそうだ。
そして大元の給湯器具は取付料込みで¥265,000
取替えないという選択無し!
しかも取付時にニコニコ現金払いのみ!
先日の精神科受診の際は「今後の生活費」だった家計にとってこの金額は痛手どころの騒ぎではない!
仕方がないと諦めるしかない。
と、そういえば自分とは逆にオール電化の知人がいる。
お湯も電気で沸かす電気の給湯器具
ガス台でなく電子調理台
彼の家も電気給湯器具が壊れて風呂に入れない。お湯が使えない。
と言っていた事があった。
その記憶があるから自分は「オール電化はしない」と自分は決めたのだ。
だがここにきて「オールガス化」で同じ穴の狢……。
ガスが止まったままでも電気はきている。
電気が止まったままでもガスは使える。
こちらの方がリスクは分散される。
リスク管理の基本は「分散」だ。
ライフラインの一極集中は安全の為に避けるべきだ
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ステロイド薬剤の効果はあった。今日はやや強い薬(1日4、5回まで)を使用してみる。流石に医者に診せずに強力な薬(1日1回まで)は流石の自分も勇気がないし、使う気もしない。
昨晩ルネスタ2mgベルソムラ半錠の効果はあった。
だが過眠期に入りたくないので、今晩はルネスタは1mgにして様子を見よう。
2018(平成30)年12月30日(日)