掃除ができない
掃除できないのは「病(やまい)」だから
父は、うつ病(双極性障害)40年歴の母に、統合失調症・双極性障害・人格障害の子供達に囲まれているが、だからといって、精神疾患への理解があるわけでもない。「精神疾患は脳の機能障害だ」と言えば、「じゃあ、脳手術しないといけない」と言うくらいだ。ある意味、正しいのかもしれないが、言われた当人は困惑するしかない。
そんな父だが、精神疾患の病状を「掃除が出来ているか」で判断する。「掃除できてるから状態はよい」とか「前より散らかっているから、悪化しているな」とか。これは、長年精神疾患者と暮らした経験の賜物だろう。
精神疾患者は掃除ができない
うつ病が「掃除・片づけが出来ない」とはよく聞く。自分の周りを見渡しても、双極性障害は当然、統合失調症も発達障害も自閉症も強迫性障害も掃除が出来ない。
自閉症の知人は「本人が大事にしている事柄(趣味とか)」に関しては、綺麗に整理整頓し、チリひとつ無いが、その周囲はゴミの山だったりする。アスペルガー(今は自閉症スペクトラム?)の知人は、熱中すると部屋は綺麗になるが、その「熱」が他に目移りして、掃除に目が向かない限り、片づかない。強迫性障害の知人は本を棚に並べた後、「床の板目と揃ってない」と延々やり直し、いつまでたっても終わらない。
統合失調症は抑うつ症状の一環かもしれないし、幻覚や妄想で上手く掃除出来ないのかもしれない。
強迫性障害の知人は、何度掃除機をかけても、雑巾で拭いても綺麗になった気がしなくて、結局掃除が終わらないか、掃除以外何も出来なくて、うつ病になった。
「掃除ができない」を売る芸能人
数年前から、「掃除しない女の子」がマスコミに取り上げられ、「掃除しない」事を「ウリ」にする芸能人やTV番組を目にする。
マスコミによる弊害は述べると長くなるので書かないが、「掃除しない・片づけられない=だらしない」イメージを、一般社会に着実に植えつけていると思う。それは、掃除ができない症状を初めて発現しだした精神疾患者への「病気」と言う理解を大きく妨げる。また、患者本人の「ダメな自分」と自己を責める要因にもなる。
「掃除が出来ない」事を声高らかに宣言する人々の内心にも興味はあるが、どちらかと言うと、げんなりする。
掃除・片づけは脳を使う
料理ほどではないかもしれないが、片づけだって相当脳を使っている。
郵便物の整理だけでも、捨ててよい物・重要な物・返信が必要な物・少し先で必要な物など分別がある。分別した物はさらに何処かに収納しなくてはならない。見やすいように、忘れないように。
片づけは、それを全ての「物」に対して行わなくてはならない。更に掃除は片づけしながら行うものであるから、脳の使用度は高い。
本日の落ちどころ
掃除・片づけは脳を使う。
故に脳の病気で、脳が不具合を起こしている精神疾患者は「掃除が出来ない」症状が出る
掃除が出来ないのは、だらしなさや、気持ちの問題では無い。
精神疾患者が掃除出来ないのは、脳の不具合だからだ
キャットタワー最上階で掃除機を哨戒ちゅう
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夢見が悪い。夢、見ないんぢゃなかったの?ドグマチール……
白虎加人参湯は苦く無いから、飲みやすい。1日3服。
加味逍遥散料は朝夕2回。就寝直前にルネスタ・ベルソムラ・セロクエル。
最近胸が苦しいので吸引も。
目薬も忘れずに。
(薬の自己調整許可あり)
2019(平成31)年2月3日(日)