ただ座る 鬱からの脱却2日目
ただリビングに座る その重大さ
ただ座るだけ
ヒゲ抜き達成後、受診再開出来た自分は、「リビングに行ってソファに凭れて座る」ようになった。遮光の分厚いカーテンは閉めたまま、薄暗いリビングにただ座るだけ。
TVもつけない、本を読むでもない。お茶を飲んだり、食べたりもしない。文字通りただ座るだけ。
何も考えない。
家族に会うかもとか、鬱のこととか、今後の事とかも何も。
まるで心の無いロボットの様に、身じろぎもせず座る。
自分にとっては画期的な事
自室から出て、リビングで時間を過ごすというのは、引きこもりな自分には画期的な事だ。加えて、横に寝ているだけの体を起こしているという事が凄い。
普通の一般人には「たかがそれだけ」。何もやっていないに等しい。
自分の中では「大きな転換点」だが、それでも「何かやった」と言える程の事では無いと、客観的に思ってもいる。何一つ生産的な事はしていないのだから。
座ってるだけ。
だが、横にしかなっていなかった体を起こし続けているのは、自分にとっては動き出す前の体治し、準備体操的な意味が大きい。
結構体力を使うのだ。ソファにもたれ掛かっていても。
血が上下に流れないといけないのだ。2ヶ月もの間サボっていた心臓のポンプ作業が、必死に動いて活動しているのを感じる。
主治医に認められる
5日後の診察日に「どうですか?」と訊かれ、何も言う事がない自分は「言うほどの事でもないし、何かした訳ではないのだが……」とリビングに日中座っているのだと話した。「本当に大した事なくて、診察でお伝えする事でもないですよね」と言う自分に反して、主治医は笑顔で大きく頷き、「それは大きな大事な一歩ですね」と何度も褒め、カルテに記入した。
「そういう大事な事に気づかない人が多いんです。気づける龜寝子さん、凄いですよ。自信持っていいですよ」
主治医の言葉に、単純な自分は嬉しく、顔があがる。
そうか、やっぱり大事なターニングポイントなんだ。みんな気がつかないんだ。自分の感覚は、正しかったんだ。
気がつけたという事は、うつ状態が少しは良くなる兆しなのか?
なんだか、世界がぱっと明るくなった気がする。鬱もよくなると、閉じたドアが開かれる思いだ。
そうだよな。ずっと寝たきりだったから、起きていられるなんて、それもリビングでなんて凄いよな。
身体、頑張ったな。
脳と心も頑張ったな。
自分の感性は正しかったと、認めていいんだよな。
お陰で、次の日ミケを動物病院に連れて行く事が出来た。顔は洗わなかったが…
精神科以外に外出できたのだ。凄いじゃないか。洗顔出来ないことは今は置いておこう。
本日の落ち処
どんなに些細な事でも、変化は変化。前向きに捉える事が、快復には大事。
今までしなかった、出来なかった事が出来たなら、自分で「大したことない」と切り捨てず、大事にする事。自分の行動に気づく事。
寝てばかりいたのが、起きただけで大進歩。自室から出られたら、なお良し。
リビングに、ただ座るだけも大事な一歩
小さな気づきを大切に
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「不眠で眠れん!」と、ルネスタ追加した後、「不眠で眠れない夢」だったと気がつく午前3時……orz
朝起きれなかったら、過眠になったらとかなり心配した。でも、夢見て実際起きて薬飲むなよな。こんな事初めてだ。
2回目があれば服薬管理を考え直そう。
加味逍遥散料・白虎加人参湯・デジレル・ドグマチール・セロクエル。
あと吸引
(薬の自己調整許可あり)
2019(平成31)年2月14日(木)
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