どうせ此の世は偽りばかり

双極性II型+対人恐怖症で引きこもりの「足掻き」徒然

中高年ひきこもり61万人 ひきこもり当事者の思う事

中高年の引きこもり61万人

「40~65歳の引きこもり人口は約61万人」のニュースをNHKで観た。

www3.nhk.or.jp

当事者として特に驚きもしないが、全国ニュースに取り上げられる程、大きな問題になっているのかとも思う。

精神疾患の扱い

気になったのは、取上げられた人が「発達障害を持つ」とコメントされた事だ。

自分も精神疾患が原因で引きこもりだが、「精神疾患」を強調する様な事は頂けない。

精神疾患」は重篤で、その様な問題を抱えるとの認識が進むだけならよい。精神疾患はダメ人間」とレッテルを貼られる事を危惧するのだ。

人の感想というものは、妨げられるものではなく、自由である。だが今の社会は、精神疾患への偏見と差別に満ち溢れている。そこへ「精神疾患者」をあえて取り上げる必要性はない。成年健常者でも引きこもりはある。ベテラン声優の井上和彦氏は引きこもり生活をした経験を、大ぴらに言っている。

精神疾患者を出すなら、健常者も出して然るべきだ。

でなければ、「45歳で85歳の老母に面倒見てもらうのが、精神疾患者」という像だけが独り歩きしてしまう。

もちろん、「精神疾患者の苦悩」を多くの人に知ってもらうのはよい。その現実・過酷さの理解が進む事は良い事だが、情報の取上げ方には繊細を期す。

社会問題

「引きこもり」が話題になる様になったのは、30年ほど前か。その当時は「若者」の引きこもりが問題となった。当時20歳の者は、今は50歳。そのまま引きこもっていた人もいるだろう。就職氷河期で就職出来ないまま、パラサイトシングル・ニートとして親のスネをかじり抜け出せない。高齢者社会・小家族世界の到来で、親の介護で職を辞め、そのまま働けない。

そして今は、老老介護

中高年だろうが若者だろうが「引きこもり」の社会への問題提起は範囲が広く、深刻だ。

若者だけクローズアップ

そもそも、30年前引きこもりが社会問題となった時点で、40歳以上を排除したのが間違いの始まりだ。

当時も何故年齢で切るのか?40歳以上になれば引きこもりはしないのかと疑問だったが、要は国に先見の明が無かったからだ。

若者が働かなければ、年金制度を支える人がいない・労働人口が足りないという事で優先事項にされたのは、理解出来る。だが、調査はしてよかった筈だ。

何を今更中高年の現実に際し、驚く必要がある?

自分を振り返る

半年以上引きこもりが、今回の引きこもり調査の対象だったが、3年前は半年冬眠していたから、立派に該当。今現在も「仕事に行かない」とすれば該当。毎年3ヶ月は確実に引きこもるのだから、自分は立派な「引きこもり」で、こういう人間も含めると、引きこもりの数はもっと増えるだろう。

ちょっと仕事をしたとして、1年もその状態が続かないのだ。どうしたもんか。斯様に引きこもりの闇は深い。

男女差

人口比1.45%が引きこもりという事は、200人いたら3人。2人は男という比率。

女性は未だ「専業主婦」という仕事があるからか、性の人口比率も考慮すると圧倒的に男が多い。

男の方が、メンタル弱いのか?甘えているのか?甘えが許される社会なのか?

この男女差は、興味深い。

本日の落ち処

中高年の引きこもりは、200人にいれば3人。うち2人は男。

今更感のある調査だが、調査したからには、何か対策するのだろう。政府の手腕を興味深く拝見したい。

ただし、「精神疾患」への誤解と差別を生む様な報道は、差し控えて欲しい。

問題の在りかがボヤけてくる。

中高年だって引きこもり。

国が、今まで有効な手立てを打てなかった証左だ。

45歳以上の引きこもりは61万人。

労働人口減少に喘ぐ日本は、どうする?

天井近くのキャットタワーから下を「注視」している猫
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7時間睡眠で、寝足りたい時の睡眠グラフ
昨夜はPM2.5アレルギーが若干出たので、夜だけアレロックを飲んだ。朝に収まっていたので、今日は服用は無し。

「寝足りんなぁ」と思って起きると、睡眠アプリの快眠度が70%。偶には一致する事あるんだな。この3日過眠無し。

加味逍遥散料は朝晩2服、白虎加人参湯は毎食前3服。

就寝前はセロクエルデジレル・ルネスタ2mg。思い出した時にドグマチール50mg。ドグマチールを抜く勇気はまだ無い。

                (薬の自己調整許可あり)

              2019(平成31)年3月30日(土)