ムーミンパーク開園に思うこと
ムーミン世界は哲学だ
埼玉にムーミンバレーパークが出来た。
子供達が楽しいと笑うニュース映像を見て、哲学に耽る事も出来るテーマパークなのだろうかと思った。
ムーミン世代
自分は子供頃、ムーミンアニメが好きだった。
「ねぇムーミン、こっち向いて……」の唄を口ずさんだ世代だ。
何だが柔らかそうなフォルムと、ゆるゆるな声優達の声と子供世界の話で、毎回楽しみに視聴していた。
絵本も持っていたし、今で言う「フィギュア」で遊んでもいた。
1番好きなキャラはスナフキンだ。
好きなまま大人になり、人に貰ったスナフキンのぬいぐるみや本は、未だに棚に陳列してある。
スナフキン
ムーミン世界が実は哲学だと気づいたのは、双極性障害と診断されてからだ。
特に、孤独を愛するスナフキンの台詞は、非常に哲学的だ。
彼の言葉が何だか、自分の心に問いかけてくるものがあり、彼の言葉に自分を観る事もある。
当時の主治医に「ムーミンは好きか?」と訊いたら「スナフキンが1番好き」との答えを聞き、やはりスナフキンの言葉は重く、含蓄に富んでいるのだと納得した。
ミィやその他の住人達
一見我儘に見えるミィだが、彼女の言葉も非常にシニカルに富んで、核心を突いてくる。
ムーミンママも、何気に「母親の役割と自分自身の差」を呟いたりする。
ムーミンパパは、パイプを燻らし「世の仕組み」を大人の立場から説く。
のほほんとしたムーミンさえ、時々鋭い事を指摘し、唸らせる。
自分はニョロニョロも好きだが、彼等(?)は存在そのものを、考えさせる。
ムーミン谷の住人達は皆、哲学的思考へと誘うのだ。
作品背景
北欧という、厳しい乍も息を飲むほど美しい自然に曝されるが故に、含蓄があるのか?
北欧産のアニメ?の有名どころとして『ピングー』もあるが(ピングーも好き)、あれは可愛い・笑える話で、哲学的ではない。
だとしたら、作者の経歴から、哲学的台詞が産まれたのか?
孤独の背景
スナフキンは孤独を求め、一人旅に出る。
スナフキンはムーミンが自分の帰りを信じて待っている事を知っている。
だから安心して、思う存分孤独に浸る事が出来る。
孤独だと思っていても、実は待つ人・帰れる場所が誰にでも何処か、もしかしたら身近にあると、暗に示唆している。
ムーミンの名言を呟くTwitter
自分がフォローしているTwitterのbotは、あまり名言集が少ないらしく、2、3日で同じ台詞が循環して呟かれる。
以前フォローしていたミィのbotは、毎日一度だけ、抉るようなツイートをしていた。
もしかしたら、当時の自分に思い当たる様な事があって、そう感じているのかもしれないが……
出来ればその様な、目を覚まさせる様な、ムーミン達のツイートを覗きたい。
ムーミンパークで哲学出来るか?
ムーミン世界に接するなら、楽しいアトラクションもよいが、哲学を感じたい。
時々足が止まってしまう様な折に、ムーミンパークを訪ねて自分の思索を巡らして、何某かの道筋を得たい。
それが出来たら、リピーターになる気がする。
本日の落ち処
ムーミンパークで哲学に浸りたい程、自分は未だ自分を見極められずに、模索しているのかもしれない。
子供心にも、ムーミン世界の哲学は、知らずに身に染み込んでいたのだろう。だから、今でもムーミン名言集を開く。
ムーミン世界は哲学だ
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桜が咲いたからと、自分は浮立つ人間ではないが、1つの季節のケジメだ。
桜の季節は別れと出会いが多いからだろうか?
加味逍遥散料は朝晩2服、白虎加人参湯は毎食前3服、保険としてアレロック朝晩服用。
就寝前はセロクエル・デジレル・吸引。ルネスタは2mgにする。
夕食時にドグマチール50mg。
(薬の自己調整許可あり)
2019(平成31)年3月22日(金)
▼36分7秒