どうせ此の世は偽りばかり

双極性II型+対人恐怖症で引きこもりの「足掻き」徒然

軽躁期の不安

双極性二型患者にとって「軽躁状態」は恐怖

昨日の記事で、「自分は冬眠症を如何に避けるかが、治療目標」と書いたが、

(→『鬱期の睡眠サイクル』

冬眠症を併発する大鬱を1番恐れているのではなく、躁状態が自分にとっては1番の恐怖である。そこを補足する為、『睡眠について』シリーズから外れて、今日は「軽躁期」に触れておきたい。

躁状態(期)はテーマも多く、書くと長くなるので、詳細は後日少しずつ書きたい。また、双極性一型と二型は個人的にかなり違う印象を持っており、書物によっては「双極性二型の方が治療等困難」とする物も散見される。「双極性障害そのもの」についても先々書きたいし、「うつ病」との比較もしたい。

今回は「双極性二型の軽躁」に限定して、少しだけ

脳がフル回転する恐怖

精神疾患は脳の不具合であるが、自分はこれを痛烈に実体験した事がある。自分が初めて自覚した軽躁状態それだ。

脳が恐ろしい程フル回転したのだ。

絶叫系ジェットコースターなど、比ではない。あれは「最終的にゴールがある」し、「ブレーキがかかる」という安全・安心が無意識ながらもある。絶叫系マシーンは「身の安全は確保されている」から客は乗るし、楽しめるのだ。それがゴールがなく、ブレーキもないと分かっていて、乗れるか?コントロール不能、しかもどんどん加速する。

ブレーキの無い自転車に跨り、急坂を猛スピードで駆け落ちる。タイヤはどんどん回転を速め加速するが、飛び降りる事は出来ない。周りの景色は「ただの漫画の動線」の様で、吹っ飛んでいく。恐ろしすぎて、声すら出ない。たった1人、奈落の底に自ら堕ちていく。その時の自分のイメージ。そんな体験。

幸い、主治医に持たされていた薬があり、電話で直ぐに服薬量等、適切な指示を受けられた(この経験から「自分で薬を余分に保持」しておきたいのだ)。

双極性障害は脳の疾患だ」と強く実感できた瞬間でもあるが、もう二度とあんな恐怖は味わいたくない。

軽躁の後には必ず鬱が来る

これは双極性障害」ならでは

寛解後、再発もなく治療終了(完治?)となる事が比較的観られる双極性一型と違い、二型患者は寛解期の長さや2つの極の間を行き来するスパンの長短はあるものの、ほぼ生涯死ぬまで逃れられない軽躁と鬱の波に翻弄され続けなければならない。これは非常に辛いというか、救いが無いというか、絶望に近い。自分は希死念慮は一切ない人間だが、この事で道を断つ人がいる事は理解できるし、不思議ではない。それ程辛いし、だからこそ患者にとって、疾病が認め難いものだったりするのかもしれない。

少しでも躁に走ったら、その後には「重く苦しい鬱」が待っているのだ。しかも逃れられない。自分の場合「奈落の様な大鬱」すらあり得る。自分は軽躁期に社会的信用を損う事はそんなにないのだが、「冬眠症」を併発する大鬱では確実に信用を失う。再起不能といってもよい程に。だから躁状態に入ると、軽躁の自覚ある自分は、次に来る「鬱」が不安で恐ろしくて堪らない。

15年ほど前、双極性二型患者の家族向けリーフレットに「「軽躁期に人生楽しめばいいやという気持ちで臨むと良い」とあるのを読んだ。それを書いた医者は、臨床医師ではなく、書物や文献・部下のカルテで「机上でしか診察した事がない」医者だ。断言する。

軽躁期に楽しめ?卓袱台があったらひっくり返す。

お前、軽躁期にどれだけ次に確実に来る鬱の不安で押し潰されそうか、知らないだろ!

不安と「何とかしなくては」という焦燥感に、心身が焼け爛れる。脳が、身体が、心がヒリヒリする。痛くて辛くて哀しくて……「俺が一体何したよ!」と、天だか神だかわからないものにまで、物申したくなる。

軽躁は恐怖以外の何物でもない

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仕事関係の人へ手紙を漸く出せた。詫びのしようも、謝ってもどうしようもないのだが。大きな心の錘で、負担だった事が出来たことを良かったことにする。

さて、傷病手当金返還の金策をどうするか……

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就寝時間を早めて、起床時間を早くする様にした方が良いのは分かっているのだが、眠気が来るわけでも、積極的に寝たい感じでも無いのをどうしたらいいのか?そんな事も判断できない自分が情けない。

ネスタ2mg、ベルソムラ1/3錠5mg。加味逍遥散料は朝晩2回。今日は食前に飲めた。

        (薬の自己調整許可あり)

          2019(平成31)年1月21日(月)

 

☆☆☆      追記 ↓↓↓    ☆☆☆

 

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