不安解消は、精神によい結果をもたらす
脳梗塞ではなかった
12月25日に新規病院に受診したとブログupした。
受診したのは脳神経外科だ。
11月初旬に突然歩行困難になっていた。
冬眠中に中途覚醒し、外出しようと玄関を出たら「ペタンペタン」と音がする。何だ?と不思議に思い、立ち停まると音は止む。
「幻聴か⁈」と先ず考えた。耳を澄ましても何も聞こえない。歩き出すと、また音がする。
耳を澄まし、少し歩いて立ち停まるを繰り返していると、躓いた。
そこで自分の右足から音がすると気づく。
別に痛くも痒くも何ともない。ただペタンペタンと音がするだけだ。
「自分、音立てながら歩いてたっけ?」
と記憶を探る。なんせ、トイレは自室の目の前だし、「歩く」と言うほど冬眠に入って、9月以降動いていない。裸足でもあるし、音がしにくいのかもしれない。
「いやいや、靴でも足音立てて歩いたりしないだろ」
と漸く異常事態に気づく。
足元を見ながら歩いても、右足の何がおかしいのか分からない。
家の周囲を少し歩いてみる。
最初「足の長さが縮んだ」のかと考えた。両脚の長さの違う知人がいて「ペタリペタリ」と歩く姿に似ていると思ったのだ。
走れない。そもそもかなり歩き難い。
両脚の長さを測る必要があるかと思ったが、そのまま帰宅し、また只管寝るだけの引きこもりを再開した。
計測どころか、足をよく触ったりもしない。
鬱は当事者意識が希薄になる。
歩行困難に直面したぐらいで行動出来るほど、鬱の状態は軽くない。
更に2週間程冬眠しつつ「病院行こう」と言い聞かせる。
自分はこれでも「何とか少しでも良い状態に持っていきたい」と常に志向しているし、「病院に行かねば」と思っている。
鬱が酷過ぎて動けないだけだ。
なんとか入浴というクエストをクリアーし、足を動かし、触ってみる。
「動かそう」と思った様には動かない。触ってみると、正常な左足に比べて冷たい。
触っているのに、触られている足は、壁を隔てている様に感触が遠い。
今まで大鬱で引きこもっても 何も身体症状は出ない というのが自分の強み?だった。
「とうとう身体症状も発症したか」と思い、では一体どういう疾患なのかと思いめぐらした。
父が「指が痺れて動かしずらい」と思っていたら、数年後の脳ドックで実は脳梗塞で血管が詰まっていた。その時に直ぐに受診して、リハビリを開始していれば、不自由さは軽減されていたという事があった。
父方の叔父・叔母全員が脳血管が原因の疾病罹患者だから、遺伝的に確立が高いだろうと考えた。
加えて何より、統合失調症の知人が1ヶ月だか2ヶ月だか調子が悪く、家に引きこもっていたら、血栓が出来、歩行困難になったというのが大きかった。知人が自分の冬眠状態の様に全く動かないのか、多少動くのかは知らないが、自分をそこに重ねるのは精神疾患者として自然だろう。
血栓症(知人は所謂「エコノミー症候群」というやつだった)と脳梗塞の違いを調べる気力もない、まだ大鬱状態の自分は「病院に行かねば」とは思うものの、どこか他人事の様で切迫感がまるでない。
このまま歩けないのも不便だが、病院に行かなかったらどうなるのか?
後で後悔するのだろうか?
などと少し明後日の考えが、繰言の様にぼんやり頭の中で廻る。
11月末に何とか精神科に受診し、「早急に脳神経外科に行け」と言われるも、やっと行く事が出来たのはそれより1ヶ月も後だ。
通院できた経緯は以前に書いたので、ここでは省く。覗いて頂けたら幸いだ。
無愛想で第一印象はよくない医師に経過と症状を説明する。
上手く伝えられた自信は全く無かったが、
「脳か腰でしょう」
とあっさり言われた。
そこで、自分の父方親族が脳血管系経験ありと伝えると
「では脳のMRI撮りますか? 腰は痛くないですか?」
と腰を推してくる。
「脳梗塞は遺伝しないのか?」
と訊くと「遺伝はしないと今の医学の段階では言われています」
という。
「第五脊椎と思うけど、脳は大事だから先に脳のMRI撮りますか?腰と脳と同じ日には検査出来ないんですよ。どちらかを今日調べて、違ったら年明け8日にしか検査出来ません」
と端的に説明する。
第一印象に反して、それでも自分が繰り返し言う「身内に脳梗塞者がいる」という主張を遮る事なく、耳を傾ける。
結局、医師は「先ず患者の不安の大きい方から取り除こう」と考えてくれ様子で「聞いた症状は腰だと思います。発熱はなかったですか?腰は年明け8日になるけどいいですか?」
と再度確認を取った上で「今、MRI待ち時間無く撮れます」と言った。
自分の所見をきちんと伝えた上で、それでも患者の不安を取り除く方が先決と判断したこの医師を、この短時間の遣り取りで自分は大いに見直した。
原因であろう腰の検査がどれだけ先になるのか?
という次に起こり得る不安事へも言及している。当然腰だった場合に、原因確定が遅れるリハビリについても明確な指示をする。
直ぐに撮ったMRIも、これまた直ぐに結果説明に呼ばれた。
「脳はとても綺麗です。腰ですね。8日に検査予約取ります」
と愛想の無さを遺憾無く発揮しながらも、完結で分かりやすい過不足ない説明。
「リハビリは早ければ早いほど良い」
と腰であっても、違って末梢神経系であっても共通の、家でのリハビリをやたら具体的に説明される。
「腰でなかったら、整骨院に転院してもいいか?」
という、失礼な自分の質問にも「とにかくリハビリ大事ですからね」と態度を悪化させない。
これはいい医師に当たった。
今日色々ハードル越えてでも、来て、大正解だな。
ただ、会計で7,000円も払う程MRIが高い事は、予想外の大きな痛手だった。
銀行なんてもう長いこと行ってないから、財布に入っていたのは奇跡に近い。
脳梗塞では無いかという漠然たる大きな不安が解消された事、引きこもりからの脱出の一歩を刻めた事、良い医師に会ったという事で、帰途は世界が明るく感じられた。
きっと鬱脱出できる。
不安が何であれ、一つでも解消される事は、何であっても精神状態に良い結果をもたらす
魅力的で健康な脚が羨ましい_φ( ̄ー ̄ )
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試しに、鬱でぼんやりしている時にデータを取ってみた。眠ってないのに深い睡眠時と同じだ。という事は、鬱では脳がやはり働いていないということでは無いか。
アプリが何をどう計測しているのか、まだ調べてないが、これではとても「働けない」と思う。後日改めて書こうと思うが、忘れない様に取り敢えず挙げておく。
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笑える程健康な睡眠サイクルとはかけ離れた自分のデータ。延々脳が休んでる。
ベルソムラは入眠促進より、睡眠維持が得意だそうだ。入眠にはルネスタ。
明日は朝病院予約で、起きれないと困るから、ベルソムラ2/3錠・ルネスタ2mg・加味逍遥散料服用でいってみよう。
(薬の自己調整許可あり)
2019(平成31)年1月7日(月)